腰痛予防に広背筋、大腰筋
大腰筋は脊柱の前側、広背筋は後ろ側に位置します。
大腰筋、広背筋は体幹を支えつつ四肢へのつながる筋肉です。共に協働筋ともいえます。
まずは、広背筋の解剖から
起止:第7胸椎~第5仙椎
停止:第9肋骨~第12肋骨、肩甲骨下角、上腕骨小結節稜、腸骨稜上縁
働き:肩関節内転、伸展、内旋
神経支配:第6~第8頚神経(胸背神経)
運動点:肩甲骨下角下部付近
広背筋とは腕のつけ根から腰までの背中を広く覆っている筋肉です。
普段わたしたちが“背筋”と呼んでいる部位にあ たり、その大部分を占めるのが広背筋です。背骨を中心に上半身をすばやく回旋させることで、バランスが取りやすくなり、胴体を安定させる働きがあります。また、腕で物を引き寄せるときや物を持ち上げるときにも使われます。この広背筋がしっかり使われていないと、筋肉の代わりに脂肪がつき、思ったときに手が 出なかったり、背中の肉がたるむ原因となってしまいます。
広背筋は運動をするときに上半身のバランスを保つ役割を担っています。そのため、あらゆるスポー ツにおいて重要視される筋肉でもあり、普段から十分にストレッチされていると、俊敏な上半身の動作の実現が期待できます。
また、肩から背中にかけての脂肪も落ち て、芯の通った美しい背中を作ることができます。
パソコン、事務作業の合間に簡単にできる広背筋の動的ストレッチを紹介します。
動きは懸垂または、ボートを漕ぐような感じになります。
椅子に座った状態で猫背(背中を丸める、骨盤を寝かせるよう)にして、息を吐きながら両手(肘は伸ばしたまま)を上げるまたは、前に出す。息を吸いながら両手を肘から下ろすまたは、引きながら丸めた背中を伸ばします(骨盤を立てます)。
どうですか?
ちょっとは猫背から解放されて胸が張れて呼吸がしやすくなりませんか?
正しい姿勢、美しいプロポーション造りにも広背筋の衰えは敵と言えます
自宅で簡単な広背筋のストレッチは、入浴後からだの血行がいい状態で行うと効果絶大です。
静的ストレッチではネコの伸びのポーズが効果的です。
正座から始め両手を前に床に伸ばしておでこを床につけます。
目一杯腕のつけ根が伸びるぐらい伸ばします。手のひらを内外に動かすとまたさらに伸びたような感じがします。猫背の方、是非やってみて下さい。
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